
道南の山にはなかなか行く機会がない。最後に行ったのは8年前の見市川だ。
ピークハンターではない私は山のはしごをしない主義だが、久しぶりに休みがとれたことと、訪れることが滅多にない 道南の山をはしごしようと二つの山域の計画を立てた。が、主義に反した結果は............
(1)狗神岳(濁川)
最初のピークは濁川にある狗神岳(ぐしんだけ)を目指す。
この山は地形図を見ると稜線が細く、切り立っているようで面白そうに感じていたが、濁川ダムから初めて対面する
ピークの第一印象は厳しそうだなだった。ダムの工事のために一般車が駐車するスペースが無いために、工事関係者が来るまで
待つことにする。せっかく日の出とともに登ろうと夜通し札幌から来たのにと思いながらも、工事関係者が来る2時間半の間、双眼鏡で
しっかりと観察し、作戦を立てることができた。
双眼鏡で観察してわかったことは狗神岳をはじめ834,729mなど標高がふってあるこぶは岩峰で、澄川からこぶへの尾根は最後は壁になって
いる。稜線に上がれる地点は640と624のコルしかないとの結論に達し、このコルへ向かうルートを220m付近の砂防ダムに左岸から注ぎ込む
沢と澄川に挟まれた尾根か地形図上の最後の砂防ダム(右岸台地にハート型の沼がある横)付近に左岸から注ぎ込む沢を使うかの
どちらかに決める(これしかないと思う)。
工事の管理事務所に駐車させてもらい、林道を歩き始める。conta220mの最初の砂防ダム下の分岐点に来たが澄川の左岸沿いに林道跡らしき
ものがあるが、倒木と先が判然としないために第二案の最後の砂防ダムへ林道を進む。
なお、2004年秋から貯水するとのことなので、220m付近は水没してしまうかもしれない。
林道は地形図よりも少し上まで続いているが、同じ様な地形と樹木で見通しが悪いために現在地を判断するのが難しい。
目標の砂防ダム近くから渡渉地点を探しながら歩くも、すでに雪解けの増水が始まっているために、渡れる地点がない。
砂防ダムの上流で渡れそうな場所があったので、若干の土木工事を施し渡り始めたところ、石がずれバランスを崩し
尻餅をついてしまい、下半身は水浸し。
ふるちんで下着とズボンの水を絞る。パンツは転んだ拍子に破けてしまったようで、かなりへこむ。
オーバーズボンを直にはき、その上から濡れたズボンをはくが寒い。おまけに雪まで降り出す始末
濡れたズボンはあっという間に凍りつき、まるで鎧を被っているみたいだ。長居は無用、速攻で撤退する。
結局、狗神岳の「ぐ」の字にも届かなかった。
ここからは予想だが、澄川の左岸に段丘上の地形が続いているのが認められたので、ひょっとしたら林道か作業道が走っているのかも
しれない。もしあるとするならばconta220付近の倒木でふさがった林道跡に続いているのかもしれない。
稜線上は恐らく、芦別岳のリッジを登るのに近く、ある程度の登攀具が必要になるのではと思われる。
また、地形図で見るよりも傾斜は数段強く地形が複雑だと考えた方が良い。
*タイトル画像は濁川ダムより狗神岳を望む。中画像は最後の砂防ダムより詰める予定だった沢。
砂防ダムの渡渉地点、予定コースの画像はimage bbsに置いています。

林道入り口の少し峠側に悪天候、災害時に道路を閉鎖するゲートがあり、ちょうど車が駐車できるだけ 除雪をしてあり、ここからスタートする。
トンガリチリチリ林道と言う、思わず笑ってしまいそうな名前の林道を進む。歩き始めて1,2分で林道ゲート
着。ここにはヒグマにより死亡事故発生の看板が。幸先悪いなと思いつつも三年も前の事故だから
大丈夫でしょうと先に進む。
空は晴れ渡り気温が高く、半乾きのズボンからは湯気が立つ。鼻歌を歌いながら気持ちよく歩く。
20分も歩いたであろうか、突然、スキーが外れた。ワイヤーがきちんとセットされていなかったのかと思い
履き直そうとビンディングを見ると、何と金具が破損している。
針金とテープであれやこれや応急修理を試みるが、破損した部分が悪く打つ手無し。
このままツボで行こうかとと思ったが、昨日のこともあるので悩んだ末に山行中止を決める。
ちょうど地形図上で左岸から流れ込む水線の沢の二本目と三本目の中間付近であった。
これ以上、先に進む出ないとの山の神のお告げと思い、片足スキーでとぼとぼ引き返す。
ここまで道南の山に嫌われてしまうとは!昨日に増して、へこむ。もっとも普段の行いの悪さがもろに
でたのかもしれない。二日間で歩いた時間は僅か3時間弱。とんだ珍道中であった。
どなたのHPか忘れてしまったが、道南にある貧乏山もしくは貧乏岳と言う名前のピークを登った記憶を見たことが
ある。ここは一つ貧乏岳(山?)を登って、道南の山々に登らせてもらえるようにお祈りするしかない。
坂口さんから貧乏山の情報を頂きました。
どさんこのりさんと言う方が開設されている「真昼の遊び人 北海道ポレポレ登山行」 に
記録があるとのことで、次回の積雪期の道南登山の前には記録を参考にさせていただき登ります。
右足内側のこの部分が破損してしまった。金属疲労なのか?
長期山行中の破損でなくって良かった。
みなさんもご注意を。