
薄雪草で有名な道南の大平山を「ヒヤミズ沢川」から登った記録である。 同じ道南の須築川と酷似していると言われているが、大きな違いがある。それはヒヤミズ沢川は核心部が出だしにあると言う事だ。須築川の様に300mから780mまで延々と函が続く事はない。
出だしの滝を越え函の中に入って行く。 朝一番の泳ぎは辛いが左岸にあるテラスでピッチを切る。ここからが滝を越えるまでが核心部で、まずは水の中に腰まで入りトラバースをし途中より直上し、落ち口に向けて
トラバースをする。水が泡立っているがホールドがしっかりあるので見た目ほど悪くない。昔のガイドブックには滝の落ち口に向けて振り子トラバースをするとの表記があったが単純に一歩横にずれるだけの簡単
なものである。滝の音で声が届かないので、あらかじめ合図を決めとくと良いだろう。
これ以降も函状地形が続き泳いだり高巻いたりするところもあるが沢が開けているために圧迫感もなければ、険悪な所も ない。470mが湯ノ沢への乗っ越しの出合いである。
車一台での入山の場合はピークを往復し、この沢を使って林道に出ると良いだろう。590m二股で左岸から涸沢が合流する。本流の立派さに比べ貧弱だが、これが大平山へ向かう沢である。特に問題になるところもなく短いブッシュ帯を越えピークに到着する。なお、詰めは右に寄りすぎるとハイマツの枝渡りになるので注意が必要だ。