ニセイチャロマップ岳(1760m/北大雪)

層雲峡の大函に流れ込むニセイチャロマップ川から源流のニセイチャロマップ岳に登ってみた。
地形図では1760mの標高のみの記載でピーク名は書いていないが、このページでは古くからの呼称に従いニセイチャロマップ岳としている。
スタート地点は大函の駐車場横の林道からになる。この林道は地形図ではconta1150m三股まで記載があるが車が通行可能なのはconta980mの ムルイ川との出合いの少し先までである。また、駐車地点までは林道の草の生具合から見ると整備はしていないようである。

駐車地点からホンニカルナイ川との出合いまでは車高のある車なら通れそうだが、ここから先は完全な廃道で草が生え放題の林道をconta1150m三股まで 歩く。熊の糞が目に付く。
三股から沢登の開始であるが、沢幅は2mくらいですでに源頭の様相である。両岸から草が覆いかぶさり水垢で滑りやすく、汚い沢である。
それでも滝やゴルジュがあるのではと期待をしながら歩くも1340mの二股まで来てしまった。結局、滝が一つと何と貧相な沢だろか! 1340mの二股から右股に入る。さらに狭く汚い沢のうえに、顔にまとわり付くクモの巣にもはや滝やゴルジュの幻想は無くなり我慢して歩くのみ。 この沢相と朝から降り続く雨に惨めな思いがする。雨雲の間から時々、見え隠れする武華山方面がせめてもの慰めである。



右股は2、3mの滝状の段差が続き、特に登攀具を必要とする場所はないが初心者がいる場合は下降時にはザイルを使った方が安全かもしれない。
conta1670mくらいまで沢型が続く。ブッシュ帯は距離的には短く手強くはないが稜線に向かって直上するよりも、早めに左手の尾根に上がった方が 丈の短いハイマツと岩をつないでピークまで楽に登ることができる。
ピークでは雨とガスで視界が数百メートル程度のため、景色を堪能することができなかったが地形図でみるよりも稜線の両側の落ち込み があり冬季の縦走は面白そうである。恐らく、この辺たりはシートラすることになるだろう。動植物には疎いために名前は解らないがピンク 色のきれいな花が二輪咲いていた。


下りも右股を降りる。途中より土砂降りの雨に変わり雷まで鳴り出し、昼過ぎにもかかわらず夕方のような暗さの中を飛ぶように林道終点 まで降り車に戻る。ニセイチャロマップ川は沢登りとしては全く魅力がなく、小函の沢や新大函の沢のように典型的な大雪のブタ沢である。
沢登を楽しみながらニセイチャロマップ岳を目指すのなら石ノ沢からの方が良い思う。
私の感想としては冬季の武華山からの縦走の途中にピークを踏むことの方が魅力的に感じる。
*タイトル画像はニセイチャロマップ岳直下、中画像右は沢中より望む武華山方面


最後に、大函からニセイチャロマップ川沿いの林道も含め上川森林組合で管理している大雪山一帯は森林組合の見解として林道及び登山道、遊歩道から 一歩たりとも外れてはいけないとの事である。従って登山であっても魚釣りであっても沢登りは論外であるとの事。昔から慣例的に大雪山周辺の入渓に 関しては問題なくできていただけに残念である。特にニセイチャロマップ川からニセイチャロマップ岳や武利岳の沢登りは車で林道を通行できなければ アプローチに多くの時間がかかってしまい現実的なルートとしては除外せざるをえなくなる。ここ数年のカウンナイ川の事故をみると本来は登山者のみが責任を 負うべきはずが、管轄している森林組合にまで責任を問う声が一部には存在するようである。入林禁止にも関わらず商業登山、個人登山で毎年、多くの人間が 入渓し残念な事に中には事故を起こしてしまう人間がいる以上、森林組合の立場も十分、理解できる。ニセイチャロマップ川からニセイチャロマップ岳への沢登りにあたり 上川森林組合にルート図、計画書を提出し入林許可を求めたが上の解答のために、この記録の掲載を悩んだが沢登が私の登山スタイルの中で大きな比率を占めるために、あえて 掲載をした。ただし合法的な登山かと問われれば法的云々あるなしに関わらず森林組合の見解を無視している以上、合法とは言えないと思う。 (小函の沢から丸山、新大函の沢から屏風岳も同じ)この様な事を気にすることなく登山道以外からのルートから登れる日が来ることを願って止まない。


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