ヌプントムラウシ川からニペソツ山へ登ってみた。
昨年の北大雪の小函の沢以外の沢登りは全て雨の中の遡行であったが、今回は珍しく全日、晴天であった。
そのせいか判らないがカメラを車に忘れてしまい、画像は一枚もない。北西尾根からの天狗からニペソツの
珍しいアングルをお見せできなく残念である。
出発地点はヌプントムラウシ・沼の原登山口と同じ地点からになる。
ヌプントムラウシ川の左岸にある林道をconta829mの二股まで歩く。この二股の少し手前にブッシュに隠れた左側に
入る林道跡がある。これを入りコンクリートの橋を渡るとヌプントムラウシ川とヌプン九の沢の二股まで右岸に林道跡がある。
ブッシュが背丈ほどの所や二、三箇所、崩壊している所があるがほぼ完全に残っている。
護岸工事をしっかりしているせいか思いのほか快適に歩行可能である。
この二股の林道上にヌプントムラウシ第二支線、延長1400mの標識がポツンと立っている。
その昔、このニペソツ林道はヌプントムラウシから岩間温泉へ産業道路を作る話があったらしい。予定していたルートはわからないが、
この丁寧な護岸工事を見ると、この林道が重要な道だったのが何となく理解できる。
ヌプン九の沢に入り本格的な遡行開始になる。
全体にチャラ瀬で足首から脛程度の水深しかない。両岸とも尾根まで急傾斜なことと地質的に軟弱な地盤のせいか 土砂崩れが多く、川をふさいでいる倒木越えが多い。なお、かなり崩壊し原型を留めていないが林道跡がconta1020m二股まで
存在する。
conta1100mの二股を右に入りニペソツ山北西尾根の1552とのコルへ上がる沢を目指す。
出合いからすぐの3mほどの簡単な滝を越え、時々、現れる滑床を楽しみながらconta1270mの二股へ。
左岸から合流する8mの滝を越え、暫らく進むと10mの滝に出合う、これを越えるとコルまで平坦な沢になる。
ザイルを使う様な滝はないが初心者がいる場合は登下降ともザイルを使ったほうが安全である。詰めのブッシュはない。
ニペソツ川からの林道を利用し1552mを経由し北西尾根上に刈り分け道が存在するらしいとの話を聞いていたが、しばらく笹を漕いで いたらデポ旗を発見する。はい松を伐採している場所が何箇所もある。許可を受けて伐採しているのだろうか?
尾根筋がはっきりしていてブッシュが濃いわけでもないのに、この伐採は疑問であるし問題になるだろう。
途中、ヌプントムラウシ川側源頭の鹿道を利用しているが判らなければ尾根上を進むと良い。この鹿道は源頭の急な草付き斜面を トラバースしている事が多く、スリップは致命的なために注意が必要である。
時々、頂上に人が見え話し声が聞こえるが、まだまだ見上げなければいけないほどの標高差がある。
1kmの距離で標高を500m稼がなければいけないのだから、ゆるくない話である。しかも2/3はブッシュ漕ぎで。
北西尾根上には二箇所の露岩帯があり、上と下の露岩帯の中間辺りからハイマツが低くなり快適に歩くことができる。
ナキウサギの声を聞くようになると、まもなく夏道と合流しピークに到着する。
ピークには半袖・短パンの女性が一人、休憩中であった。沢登りとブッシュ漕ぎで汚れた自分の姿が場違いで気恥ずかしかった。
ニペソツには数回登っているが無積雪期は初めてで、短い距離ではあるが夏道を歩くのも山で人に会うのも5年ぶりであった。
下山もブッシュ漕ぎと沢の下降が待っているために10分ほどの休憩でピークを後にする。
ヌプントムラウシ川からニペソツ山への記録は私の所属する山岳会の先輩が数十年前に本流を遡行した記録を見たのみである。
その記録によれば滝が連続し直登不可の滝も多いとの事である。
ヌプントムラウシ温泉から往復する場合は今回のルートは沢登りとしては物足りないが安全性では一番、確実なルートだと思う。
足並みがそろっていて糠平側に降りるのなら早朝にヌプントムラウシ温泉を出発すれば 暗くなる前には天狗のコルでCP可能であろう。
2004/9/25追期
この山行で出たニペソツから北西に伸びる尾根の1552mのコルから下を2004/9/24に歩いてみた。
結果を先に書くと、刈分けはニペソツ川の林道まで続いている。
詳しくはこちらの「ニペソツ山裏道を行く」を参考されたし。