中ノ沢岳(1189m/増毛山塊)

暑寒別岳本峰に至るルートはおおよそ12ルートがある。
すなわち沢/4、夏道/3、積雪期/5(箸別、信砂岳からのルートを入れれば7)である。中ノ沢岳は西尾根のもう一本西側の ガンケの沢と暑寒別川に挟まれた尾根上にあるピークで、この尾根は西暑寒別岳で西尾根と合流する。
山の神ルートの様に混雑することがなく、西尾根、中央稜とともに静かな山旅を味わえる暑寒別岳本峰へ至るルートの一本である。

この尾根への取り付きは暑寒別川とポンショカンベツ川の二股から尾根の末端に取り付くルートと 暑寒荘から渡渉しガンケの沢に入り適当なところから尾根に上がるルートが考えられる。ガンケの沢からのアプローチは 雪解けが早い年は渡渉ができない事が多いために、今回は尾根末端からのルートをとることにした。
歩き始めてすぐに台地にあがるための急登がある。眠気覚まし兼ウォーミングアップにはちょうど良いだろう。
出発地点からこの登りの途中には枯れた大木が目に付くのだが、近づいてみると大木の根元にチェーンソウと思われる傷が 木を一周するようにつけてある。どういった意図でこの様なことをしているのか解らないが、目に付いた枯れた木の全てに 傷があるのを見ると、随分と酷いことをするものだと思ってしまう。
台地に上がるとconta969m付近までは登りらしい登りはない。
クロスカントリーのウロコ付き板でも十分登れる傾斜である。
楽なかわりに時間の割には標高も距離もさっぱり稼げないが樹間から天狗岳や雄冬岳を見ながらのんびり歩くことが できる。
conta543辺りから樹木がまばらになり正面には暑寒別岳、西暑寒岳、中ノ沢岳への稜線が、振り返れば日本海が見え始める。


登行意欲をそそるニタトコナイの沢の左岸尾根とを右に見るようになると、まもなくconta735mである。
conta900m付近から、やっとガンケの沢側に大きな雪庇を張り出した中ノ沢岳のピークを望むことができる。
西暑寒別岳の方が本峰よりも主峰にふさわしい風格を持っていると感じる。
ここらへんの地形は地図でみるよりも落ち込みが激しく斜面はいたるところに亀裂が走っている。
諸般の事情によりconta969のピークからら引き返さなければならず、残念であった。しかもAM10時!おそらくピークまでは一時間から一時間半で到達すると思われる 。969からピークまでは歩いていないために、正確ではないが、ニタトコナイ沢の左岸尾根との合流点までに一箇所、短い急登りがあり、ここは雪質が悪いと下降時に苦労するかもしれない。また合流点付近は雪庇が張り出しているために、雪庇を切り崩すか、別ルートを探す必要があるかもしれない。
私にとっては暑寒別岳本峰に至るルート12本の中で唯一、トレースしていないルートだけに後ろ髪を引かれる思いで下降する。

私がトレースしたルート(尾根末端)は4月中頃に登った時は400m台地に上がる急斜面の取り付きまでは苦労しなかったが、ゴールデンウイークに訪れた時は残り少ない雪を拾って何とか スキーで取り付けた状態だったので時期が遅いと400m台地に上がるのに苦労するかもしれない。


タイトル画像はconta969mより望む西尾根と西暑寒別岳(左)と中ノ沢岳(右)、左端は山の神の尾根
中画像はconta735mから望む雄冬岳(左)と天狗岳(右)


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