
3日前に北海道で一番高所に存在する一等水準点を見つけることができたが、下調べをしていなかった ために、見ていたかもしれない牛石(べこ石)の事が気になって再度、訪れてみることにした。
車は前回と同地点までしか入ることができなかったが雪解けが進み前回、アプローチに使った沢は数日でブリッジなどは 無くなってしまうだろうと思えるほど雪が無くなっている。
尾根上も随分と雪が無くなり幼木や笹があちらこちらで顔を出し、あと一週間もすれば下部はブッシュを漕がなくては いけないだろう。
天気は良くないが三日前に来た時と違い時間の制約がないので、のんびり景色を眺めながら歩く。
二時間程でピークに到着し牛石探しに入る。
点の記では浜益御殿の一等水準点は牛石より北に5.1mのところにあることになっている。
水準点の位置はわかっているので牛石は水準点より南に5.1mの場所を探せば良いのである。
水準点より南に約5.1mの場所にはタイトル画像の大きな石がある。三角点なのだからいつも山頂で見ている四角いものを
想像していたが、そんな物は探しても見つからない。
点の記の牛石からは大雑把すぎて正確な位置は解らない。ただ備考に東方斜柱切欠とあり、欄外に「斜柱ニ切欠ヲ附シタルトキハ 備考欄ニ記入スヘシ」とある。
足元にある大きな石は確かに東側の面だけが直線でよく観察すると削り落としたと思われる場所もある。
水準点の点の記では牛石(岩石)よりとの記述があるので、恐らく、これが牛石と呼ばれる三等三角点なのだろうとの結論に達した。
何か痕跡が残っていないか石の周りを少し掘っていると、白い陶器が出てきた。器の蓋のつまみみたいな形で今の時代の物では無いことがだけは 解る。
*陶器の画像1、陶器の画像2
これ以外は何も見つけることは出来ないために、これが本当に牛石と呼ばれているものなのかは解らない。
浜益御殿の水準点、牛石は有名にも関わらず、WEBでは画像も具体的な記述も見つからないために、どななたかご存知の方がいましたらご教示くださると助かります。
スナップショット(画像をクリックすると大きな画像を見ることができます)


「三角点の探訪」の上西様より情報を頂きました。
白い陶器は電話線の碍子の破片ではないかとの事です。
また、牛石については自然石を使った三角点は珍しいもので、無いわけではなく北海道では大雪山の緑岳にあるとの事です。
ただ、画像を見ただけではこれが牛石と呼ばれている三角点かどうかはわからないそうです。
この他に増毛山道の別苅側から登った最初のピーク(151m)には三角点でも水準点でもない別の標石があるとの事です。
じっくり取り組めば面白い発見があるのかもしれません。
2004年5月20日踏破
2005/06/01.........このページの訂正、加筆
大正時代初期に浜益御殿山頂付近に設置された三等三角点は点名が「牛石」で、浜益御殿に設置された水準点の点の記の略図を見るとこのページ
で取り上げている大きな岩石も「牛石」と明記されている。
昨年5月の調査では牛石=この大きな岩石=三等三角点と思い込んでいたのだが、それは私の間違いで浜益御殿頂上付近には「牛石」と名前のついた三等三角点と岩石が存在している。つまり、このページで取り上げている大きな岩石は「牛石」には間違いないが、三等三角点の「牛石」ではない。
また、増毛山道上に施設された電話は武好橋の先から岩尾に下っていて、岩尾の分岐点から南には施設されていない。
それなら、この大きな岩石の「牛石」の周りを掘って見つけた碍子が何故、ここにあるのかは謎であるし、全国にある「牛石」には何らかの伝説などがあることから、浜益御殿にある「牛石」がそう呼ばれる事になった何らかの謂れがあるのかもしれない。
その様な事を考えると単純に増毛山道跡を歩くだけではなく、それに付随する事についても興味が尽きない。
今年(2005年)に入って、もう一つの三等三角点の「牛石」探しを三度行っているが、未だに見つかっていない事を訂正も含め加えておく。
増毛山道行番外編/浜益御殿の牛石と水準点を探してPart1のページへ