増毛山道行Part5(幌-大坂山)

増毛山道の南側の起点は幌からになる。
2005年の6月に浜益御殿頂上近くの点名が牛石の三角点を探しに行った下山時に不思議な出来事があって以来、この山域に入るの事に気乗りがしなかったが、標高の低い幌から大坂山付近は早い時期に雪がなくなってしまうために厳冬期に歩く必要がある。
GW頃と違い 二月は積雪のために駐車スペース探しに苦労する。たまたま近所の方が出できて幌神社の入り口に止めたらとの声にありがたく駐車をさせていただく。
ついでに増毛山道の事を尋ねてみた所、幌側の入り口は神社の真横からと思っていたが実際は神社から山側に50mほど進んだ地点から始まっていて、今は痕跡すらないとの事であった。
さらに山側に進んだ所にはかってスキー場があったと聞いて、こんな小さな村にもスキー場があった事に驚く。
一村一品ならぬ一村一スキー場と言ったところか。

山道は幌から暫くは大坂山に向かう左右の林道に挟まれた尾根に開削されていて、左右の林道の合流点からは一部林道と重複しながら大阪山に向かっていた。

林道がある事は当然、伐採、植林による山道跡の破壊を意味し、山道跡を探す作業は難しいと予想をしていた。
Part4でも書いたが、地図すらない時代に作られているにも関わらず、この山道のルート取りは絶妙であり、ルートを設定した人間のセンスには驚くばかりだ。
地形図を持っている現代の人間も当然、同じ様なルート取りをするために林道がある事は乃ち山道の破壊につながる事になる。
そのために、正規の林道入り口からスタートではなく神社裏の斜面をつめて尾根に乗ることを優先しスタートする。
前日に降った雨のために表面がモナカ状になっていて歩きづらい。
天気は下り坂で海鳴りが激しい。



尾根上は予想通り伐採、植林による直径20センチほどの松林が多い。
ほとんど傾斜のない尾根を黙々と進む退屈な時間ばかりが過ぎていく。

何本か林道跡と思われる道が横切る以外は変化がないが1/25000の地形図の113.5mの水準点の少し先で三つの空き缶が木にぶら下がっていて、興味をひかれたので行ってみると尾根と平行に道らしき物の痕跡を見つける事ができた。

山道は幌神社の50m程山側から113.5mの水準点へ向かってコンタ沿いに緩やかに登っていて山道が載っている地図とこの道跡の位置を照らし合わせると位置的には間違いない。
しかし、この積雪では植林の為の林道跡なのか山道跡なのかを判断する事は難しい。





この道跡らしき所を進んでみると左右の木にペンキによる不自然なマーキングが多く、一本の木に赤のナイロンデポ旗が巻かれているのを発見する。
何かの字が書かれているが、消えかかっていて判読は不能。

ナイロンデポ旗は山林の仕事をしている人間は使わないために、考えられる事は登山者が付けた物であろうが、この尾根は浜益御殿へ登るルートではない(通常は林道を使う)ために、恐らく、地元の山岳会の渡辺さんが山道調査のために取り付けたのではないだろうかと思う。
この山道と思える道跡は100m程の長さで残っている。
ここより上は山道跡と思えなくなもない痕跡はあるが、植林のための林道なのか植生でたまたま道跡に見えるだけなのか判然としない物ばかりである。
どちらにしても増毛側と違って積雪期に山道跡か否かの判断をする事は難しいと思う。

3584.7の水準点の付近で山道は右からの林道と交差するが、この付近は伐採、植林のために痕跡すらない。conta350mくらいまでは林道と山道跡は重複している部分が多く仮に痕跡が残っていたとしても積雪期には全く解らない。
なお幌神社から林道が交差する 地点まで山道跡を歩く場合は尾根の頂点の右側(南側)を進むと見つけやすい。
今回は悪い雪の状態ために消耗が激しく左右の林道が交差した地点までの調査に終わった。

(暫定公開/2006年2月15日調査)


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