丸山(1617m/北大雪)

恐らく、積雪期・無積雪期とも登山の対象になることはほとんどなく、冬期に小函の沢下部をアプローチに使った記録を見た事があるだけで、 それ以外は全く未知な事と電機の沢が隣にある事から十分な三つ道具を持参した。 また、製品のテストも兼ねて携行したVAIO-UとCFGPSの組み合わせでカシミールでGPSをしてみた。

最近、大規模な土石流があったのだろうか旧道のトンネルは半分くらい土砂 に埋まっている中を工事中の砂防ダム越をえて遡行を開始する。左岸は柱状節理の壁が続くものの右岸は傾斜のある斜面のためか圧迫感が ない。最初は巨岩が多く歩きづらい。沢が狭まってゴルジュ状になると左岸から沢が合流する。ここを過ぎると沢は開け単調な河原歩きになる。送電線を横に見ながら進むうちに間もなくニセイチャロップからの林道と 出合う。(林道は沢と出合った地点で崩壊している)相変わらず単調ではあるが地図上の函記号を過ぎるころより正面に平山が 見えてくる。林道跡が結構、残っているために河原を歩くよりは時間節約になる。 なお、この林道は地図上では900m二股の右岸で終了になっているが実際は左岸沿いにあり、しかも1030mの二股より上まで残っている。後で記すが、どうもこの一帯は等高線の入り方や林道跡など地図の記載ににミスがある様だ。

 

900m,940m二股とも土場跡でテン場に最適である。 また、これら二股をベースに丸山、平山を登るのも良いだろう。 1030mの二股までは林道跡を歩く事ができる。この二股は右股と 右股と左股の中間尾根にはっきりと林道跡が残っている。 沢は滝一つない単調な沢であるが鹿が食べたのであろうか蕗の茎 だけが残っている蕗畑や沢の石が一面、苔に被われた場所があった りと、それなりに楽しませてくれる。 振り返れば樹林越しに愛別岳から赤岳までの景色が広がる。 黒岳のゴンドラ駅が見えるのが驚きだ。 1110m付近で水が切れ、突然、沢型が消失し薮と潅木の急斜面に なる。私は歩きやすい所を選んでしまったために左側によってしま い結局、高度差450m、水平距離1000mのブッシュ漕ぎをする事 になったが、水が切れた地点でコンパスをコルに合わせ進んだ方が 良いだろう。地形図ではコルに向かって沢型があることになっているが実際には沢はいったん斜面に吸収され 消滅し、暫らくしてから再び沢型が現れると思われる。 ここは等高線の入り方にミスがある可能性がある。

稜線までの急斜面はブッシュのために見通しがきかないために、登下降共、しっかりとコンパスで目標を決めて進んだほうが回り道をしない分、消耗が少ないだろう。 また、鹿道が結構あるので上手くつなぎながら歩くと良いだろう。稜線が近付くと絶望的なハイマツ登りになる。当然ではあるが地図に記載のある道は昔も今も存在しない。ブッシュ漕ぎでの消耗と時間切れのためにコルまで100mの稜線から引き返したが、屏風岳と言い、丸山と言い、どうもこの山域とは相性が悪いのかと思ってしまう。 隣の電機の沢の様に手ごたえのある沢かと思って十分な準備をしてのぞんだが、実際は滝一つない単調な沢であった。しかし、縦走でも単独でもおそらく、この山を登る人間はほとんどいないだろうから、登った時の充実感も多いだろう。 次回は平山への沢とセットで行こうと思う。


 


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