恵岱岳(1060m/増毛山塊)

雪をまとった雨竜沼湿原を見たくなり、湿原北端の恵岱岳に行ってみた。
恵岱岳は雨竜沼湿原を取り囲む四山(暑寒別岳、南暑寒別岳、群馬岳、恵岱岳)のうちの一つである。
稲田-増毛線が通年通行になる前は暗いうちから歩き出さなければ日帰りは難しかったが、通年開通した今は 余裕を持って日帰り可能になった。滝川方面から眺めると雨竜沼湿原の平坦な地形が恵岱別川に向かって急激に落ち込む部分にある山で どこが頂上かわからないピークは山容的には決して魅力的ではないが積雪期以外にはアプローチの方法がないこの山にはどこか魅力を感じる。
また出発地点にかなり古いデポ旗を見た以外は人間の痕跡が無かったのも魅力の一つである。なお、頂上台地に数日前に通過したと思われる トレースがあった。物好きはいるものである。

林道入り口は急カーブの途中であることと、駐車スペースがないために増毛側に少し進んだ御料峠の待避所に車を置くと良い。 ここはスノーモービル愛好者も利用しているようで恵岱別川の林道沿いにトレースが残っている。

林道を進み地図上の最初の左岸から来る水線のある小川の少し先で恵岱岳に向かう沢の二股を目標に恵岱別川に降りる。 川を渡り、恵岱岳から来る沢の右岸の尾根に取り付く。短い急登があるがすぐになだらかな地形になる。
地図上の819mのピークまでは登りらしい 登りはない。進む方向には樹間から恵岱岳が振り返れば暑寒別岳へ続く対岸の稜線を見ながらのんびり歩くことができる。点在するダケカンバの 巨木がすばらしい。



819mのピークに登ると眼前に恵岱岳の稜線が屏風のように広がる。(タイトルに使用している画像) 結構な急斜面である。雪の状態がよければ斜面に所々、生えている樹木沿いに直登するか、状態が悪ければ773のピーク側まで トラバースし恵岱岳南東の稜線に上がることになるだろう。私が訪れた時は雪の状態が良く前者のルートをとったが稜線から 張りだした大きな雪庇の破壊の可能性や上部がクラストしていればピッケル、アイゼンが必要になるためにルート選定は慎重 にする必要がある。819mから稜線は見た目ほど長くなく10回もジグを切れば登りきれる距離である。稜線には数日前に訪れたと 思われる南東方向からの消えかかったスキーのトレースがあった。平地に近い斜面を歩けばまもなく頂上である。ここから雨竜沼 は残念ながら手前に潅木帯があるためにはっきりとは見ることができない。南暑寒別岳、暑寒別岳の女性的な山容と群馬岳方面の荒らしい山容 が好対照である。下りは登りルートと同じだが稜線から819mまでは斜面が硬ければスキーで転倒した場合、下まで止まらない可能性が あるために注意が必要である。








雨竜沼湿原越しに右から暑寒別、南暑寒別から群馬岳方面を望む




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