
1726峰は芽室岳とピパイロ岳の間にあるルベシベ分岐の少し北側にある山である。
長大な日高山脈から見れば三角点すらないただの稜線上のコブに過ぎないが、どこから眺めても端正な姿を望む 事ができるピークでもある。
パンケヌーシ川沿いの林道に入りペンケヌーシ岳の登山口分岐を過ぎた次の八の沢の出合いが出発点になる。
ここにはパンケヌーシ奥左岸1号線の標識が立っている。
焚き火の跡やゴミ、用を足した跡などがあり登山者か釣り人かは解らないが何とかならないものだろうかと
思ってしまう。
ちょうど一年前の毛鐘尻の時と同じように風が強く単独のために、熊に会うのが嫌なので山登りをするようになって初めて鈴をつけて歩く。
いつもの自分と違っている感じがして、少し照れくさい。
出合いから暫らくは林道跡を歩く。地形図では1070m付近まで道の表記があるが実際は1140m付近まで道跡が
残っている。
沢は2m程の幅で両岸からブッシュが被って、あまり美しくはない。
1250mの二股付近より沢は傾斜が増し1380mの二股までの間、3〜4mくらいの簡単な滝と滑状が何箇所かあるくらいで
特筆すべきものはない。
振り返るとペンケヌーシ岳が美しい。
1380mの二股を左に入り1420mあたりの二股も左に入ると、1470m付近に7m程の糸状の滝が二つ続く。
滝自体は簡単だが登る場合は岩登りに不慣れな者がいる時は確保する必用があるかもしれない。
なお、右岸から簡単に巻くこともできる。
ここから上は滝はない。1580mで水流が切れるが沢型はほぼ稜線直下まで続く。
沢型がきれハイマツ帯になるが稜線まで10mもない短さである。
出たところはピークの少し南側で稜線上はかすかな踏み跡がある。
注意してみるとハイマツを切った所もあり、無積雪期に縦走する人間がいるのだろう。
ご苦労なことである。
ピークには僅かな草地があり三角点は設置されていなが図等三角点(図根点)がある。
日高全山会と書かれた古いデポ旗が一枚だけあることを見ると、このピークを登る人間がほとんど いないのかもしれない。
風が強く雲の流れが速く天候がめまぐるしく変わる。北は剣山、芽室岳から南はルベシベ、チロロ、ピパイロ 、その他もろもろの山が見え隠れするが悲しいかな、隣の山の名前くらいしか解らない。
紅葉が進んでいて、稜線付近はここ一週間くらいが見ごろだろう。
道警のヘリ(だと思う)が芽室岳方向から現れて飛び去ったが何かあったのだろうか。
この山の下山途中に止別岳も登ろうと予定していたが、眼下に望む止別岳は登行意欲が全く湧いてこない 山容で、1726峰よりも等高線の緩やさを見ると沢も何もないだろうと予想されるので、ピークハントの趣味の
ない私には登る理由が見つからず、今回はパスをすることにする。
のんびりしたいところだが雨雲がどんどん迫って来ているので10分程いただけで、そそくさと下山する。

2004/09/04記